よし、やるか。
１１月２４日 午後５時過ぎ。あたしと水玉んは、スムーズに武道館へ。
武道館前のグッズ売り場にて、「ライブ後KREVAに会える」というキャンペーンの受付をする。水玉んにプレゼントした応募券、どうせ当たらないだろうとは思っていたけど、よく考えたら水玉んは緊張してしゃべれもしないし、ＦＧナイトでの遭遇率の方が高いわけだから、応募する意味があったんだろうかって感じ。
んで、スムーズに自分たちの座席に向かう。本日もアリーナ…正直、スタンドでも良いってこの時は思ってた。
アリーナに入ると、おや？誰かがステージでＤＪをしてる。あれ？KREVAじゃん、何してんだ？ステージのモニターには「ＤＪ９０８」の文字。
水玉んの情報によると、今日は一人でやるって話だが、うーん、こういうサービスの事を言ってんのかな。まさかステージに立つのは一人って事じゃないよな？音楽流してラップしたんじゃ、ただのカラオケだぞ、おい。
ブツブツ言ってるあたしとは対照的に、ＤＪプレイ中のKREVAにはファンから熱い視線と歓声が送られてる。ライブ前なのに、立ち上がってブチョヘンザしてる方々多数。
キックの「アンバランス」がかかると、会場騒然。まだ始まる前なのに、何かを期待したらしい。あたしまで立っちゃったよ、周りが全員立つんだもん。で、案の定っていうか、ただの期待し過ぎで「アンバランス」は歌詞もないトラックのみ。歌っているファンは多かったけど。
ＤＪ９０８の流す曲はKREVAの趣味の良さを感じた。ＯＪ＆ＳＴじゃなくて、千晴＆FU-JI（BLAST RAMPAGE）の千晴の曲も流してた。それ、タイトルが不明だけど、トラックとフックが良かったのよね。ほほーんって感じ。どの会場でも売り切れだったらしいけど、こりゃただ事じゃなさそうね、千晴のＣＤ
*1
。
で、モニターには千晴が映って、それがあたしらの後ろの一階席に陣取るKREVAツアー関係者たちの席。千晴、FU0-JI、SONOMIを発見。こいつら、本当に出ないんだな、今日。
んで、ライブが始まる前にもう一度後ろを見ると、DJ SHUHOも座ってる。うむ、ＤＪプレイ後のステージは、KREVAが使っていたままで何かを加えた様子もない。っていうか、ＤＪブースがステージ中央にあり、なにやらたくさんの機材が置いてある様子。ＤＪが客席にいるって事は、KREVAがＤＪもやるってことか？まかさ。それってやる意味あんのかよ。KREVAならやりかねないよなぁ、前回のツアーで「希望の炎」をドラムから作って見せて歌ったわけだし。いやー、それを二時間もやんのか？一人ってそういう事？
いろいろ考えてる間にライブスタート。
（ここからはひたすらスゲェとか、カッコ良いとか、褒める笑う泣くとか、これしか出てきません。どんだけ褒めてるんだよってくらい褒めたおします。）
ステージのモニターに、「世界はじめて物語」（記憶違いあり）が上映される。KREVAの生い立ちを面白おかしく放送。昨夜のライブ映像も流れてた。そして、今日はサイドＭＣもＤＪもないって事が説明され、いよいよ………。
オープニングは前夜と同じトラックとモニター映像。何が始まるんだろう…。
おぉ！！
たった一人、主役のKREVAがステージに出てきた。
会場
（きゃー）
本当に一人だ。
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線で図を作るにも限界があるらしい（笑）ちくしょう、めんどくさいけど、書いておくか。ステージ中央・KREVAゾーンはこんな感じ。
MPC4000はサンプラーだから、シンセとその間に何があったのか、ちょっと不明。きっと同じように使ってるんだと推測。申し訳Ｒさんがコメントしてくれるのを待とう（笑）。
マイクは、KREVAの耳から一つ、それに所々スタンドマイクが設置されてる。とにかく、これを一人で全部使ったわけだから、何が起こったかを説明する前に、音楽的サーカス現場の説明しないと、KREVAが一人で頭がおかしい、じゃなくて凄い事をやったんだってことを説明するのが難しい。っていうか、あたしの知識じゃ今何してんの？って部分が多すぎて、すげぇーって言うしかなかった。今年見たDJ KENTAROのスピンも凄かったけど（凄すぎ）、この日のKREVAも凄かった（凄すぎ）。
各種機材の説明は以下。
MACのノートは………デジタル音源の操作に使っていた… 違うかもしれない。
申し訳さん、どうなの？あれは。
一応、新聞には
デイリースポーツonline/ＫＲＥＶＡ“１人７役”ツアー打ち上げ/芸能・社会
ＫＲＥＶＡ“１人７役”ツアー打ち上げヒップホップアーティストのＫＲＥＶＡ（３１）が２４日、全国ツアーの最終公演となる東京・日本武道館での２ＤＡＹＳコンサートを打ち上げた。
前日の２３日は久保田利伸、スピッツの草野マサムネら１０組がゲスト出演したが、この日は対照的にＫＲＥＶＡたった１人でのステージ。「ＭＣ」「ラッパー」「ボーカル」「ＤＪ」「ＭＰＣ（サンプラー）」「キーボード」「ピアノ」の７役をこなした。
さらに、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジク」をアレンジした「国民的行事」では、中国人シェフに扮（ふん）して登場。「国民的においしい料理といえばこの曲。熱いままでも冷たくても“ラップ”を忘れずに」とギャグもさえたＫＲＥＶＡは全１５曲を熱唱。開演前にもシークレットで１時間近くＤＪをするなど、１万人のファン同様ノリノリだった。
こういう風に書いてあるので、マックも音源調節に使っていたっぽい。どんだけ器用なんだよっていう。っていうか、たぶんマックがないと出来ない部分もあったと思う。ちょこちょこしかいじってないけど、かなり忙しそうだったし。
で、
このゾーン内を縦横無尽に動き、演奏し、ラップし、パフォーマンスするKREVAの、圧倒的なショーに魅了されるあたし達。
まずは、これから！
1.ストロングスタイル
KREVA
「こすれオレ！ BEATオレ！ RAPオレ！ 全部オレ！ Dr.K！」
ぎゃははは、すげぇー、かっこいー！！！！！
なんなんだ、あいつは。バカじゃないのかー
*2
。
がんばれ、クレバー！！！
ここれで印象的な発言。
KREVA
「見せつけてやる」
これ、今でも残ってる言葉なんだよなぁ。いやー、凄い。
2.THE SHOW
一人で全部やる。前代未聞だよ、こんなの。とにかくスゲェ。
武道館一人でやりたいっすね、みたいな事を徹子の部屋で言ってたっけ？どっかで言ってそうだけど、本当にやるかよ。カッコ良過ぎる。
ターンテーブルをスクラッチ後のKREVAは、「これくらいはＤＪだったら出来る。出来ない事をやる」みたいな事を言い、ターンテーブルの二枚使いをやりながらラップ。器用過ぎるだろ、お前さん。凄すぎるだろ。
（あれ？この発言は一曲目だっけなぁ）
MC
KREVA
「戻ってきたけど、さっきからずっとここにいる！」
いるの発音、「い・る」じゃなくて「ill」の方ね。
っていうか、「こすれオレ！ BEATオレ！ RAPオレ！ 全部オレ！ Dr.K！」っていうの、凄くイイ！！
3.H・A・P・P・Y(アカペラ)
ここからはビートを切らずにメドレー形式。
あっちこっち動き回っても、歌詞一つ飛ばないしよく聞こえる…。頭おかしいよ、絶対に。
4.ファンキーグラマラス
すげーきてんぞ！
マジでハンパない！！
のはお前だー！！
5.DAN DA DAN
手拍子、手拍子、手拍子。
6.国民的行事
曲と曲の間、ビート一つでつなぐメドレーではないほとんどの場合、準備に少々待たされた。この辺は一人の限界でどうしようもない感じ。んで、待たされたのち、
KREVA
「国民的料理！」
中国人風の語り口で、何やらネタをやるらしい。料理コーナーという設定で、「国民的行事」を即興で作るみたい。
KREVAの人物設定は、広島県出身の「呉 萬福」役らしい。金満福あたりがネタ元かな？似てないけど。呉さんによる「おいしい国民的行事の作り方」。ウケた。
白いエプロンのKREVA…。さっきまでの「俺」とは一変。
KREVA
「ハラミ、タン、大トロ、中トロ。美味しい所はたくさんあるけど本日使用するのはイントロ」
モニターに映し出された魚とも牛とも言えぬ材料のイラストもウケる。
KREVA
「用意するものは、まずどこの家庭にもあるモーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトム・ジーク。」
んなもん、もちろん無いわけだけど、それがまたウケる。アホじゃないのか *3 。
KREVA
「どこの家庭にもあるブレイクビーツ」
「エビス・ビーツがあるともっといい」
EBIS BEATS *4 のブレイクビーツを使うらしい。
KREVA
「合わない時は手であわせる」
手を使って、ビートとターンテーブルを調節しろって言ってる。ウケる。
んで、
KREVA
「ミキサーに入れてー、混ぜるだけ」
これも身振り手振りを使って、あたしらを楽しませてくれた。うーん、やるなぁ、クレバ。
KREVA
「サンプラーを使うといい」
それナンプラーだろ、とか、突っ込みを入れたくなったりする。
KREVA
「ラップするのを忘れずに」
ネタがちゃんと落ちてる。
そして、作った“国民的料理”で「国民的行事」を披露！
そりゃ、盛り上がるでしょ。
7.ビコーズ
サンプラーを叩く（ボタンを押す）のも、一人でやり切るKREVA。ここら辺からは、手違いがここまで無いことから、一体どれくらい練習をしたんだろうかと思って見るようになる。
客を飽きさせないように、曲をわざと途中で止めてみたり、サンプリングのネタを上手に紹介してみたりしてた。うまい。
8.揺さぶるブルー
9.M☆A☆G☆I☆C
10.You are my sunshine
11.ため息はCO2
少し端折るけど、つまんなかったわけじゃない。いやいや、そんな事思えないって、あそこにいたらさ。
12.くればいいのに (KREVA ver.)
「クレバージョン」っていうのか、ラップもするし、ＤＪもするし、ボーカルもやるKREVA。あたしはこのバージョンの方が好きだったりする。エフェクトをかけたサビのボーカルが好き。
MC
「今日は一人だけど、一人じゃない」みたいな事をいって、「ひとりじゃないのよ」をみんなで合唱した。
13.ひとりじゃないのよ
モニターにサビの歌詞が出る。演出的に分かりやすいし凄く親切。何でもアリだね。
曲の後、かなり長く待たされた。何やら機材の調子が悪いらしい。KREVA本人から、「泣きそう」とのコメントも出る。この時さすがのKREVAも動揺しただろうなぁ。
で、準備完了。ブースから出てくるKREVA。腰には小さなサンプラーを装備。ブースから離れても、ラップオレ、ビートオレって感じ。
14.Have a nice day!
デター！！！！
これ、何回聴いても上がる。プチョヘンザー！！
15.イッサイガッサイ
流れ的に、完全なセットな「Have a nice day!」「イッサイガッサイ」。んで、そろそろ終わりの雰囲気。
16.スタート
泣いてる子が近くにいた。
17.アグレッシ部
この曲じゃないと思うけど、どこかで「歌いながら（機材を）押すのが大変」みたいな事を言ってた。そら、そうだろっていうｗ
18.音色
最近のツアーだと、アンコール後の曲だった「音色」。今日はシングル曲を全部歌ってるんだと説明を入れ、それも後２曲とのこと。そうか、最後はあれか。
19.希望の炎
以前も披露した「希望の炎」を即興で作るバージョン。
KREVA
「わがままに付き合ってくれてありがとう」
「皆がKREVA好きっつっても恥ずかしくないような男になるから」
スタッフや仲間、そして観客に向けたメッセージが泣けた。モニターに映ったKREVAが必死に涙を堪えているようにみえ、余計泣ける。「泣きそうだけど、泣かない」って言ってたけど、泣いちゃってもいいじゃないの。感無量だろ、やりきって。誰も出来ないって、こんなの。スゲェーしか言えないけど、アンコール無しでこのライブのラスト曲になった「希望の炎」は、今まで聴いた中で一番最高のステージだった。なんかこぉ、胸の辺りが熱くなったっていうか、うまく表現出来ないけど、泣けたよ、まじで。
KREVAは、入場時に脱いだ帽子をかぶり、サングラスをかけ、観客に手を振り退場。圧倒的なライブ・パフォーマンスを見せた後だから、とても静かな幕引きだった。それがまたバッチリだなぁって感じ。
とにかくスゲェーライブだった。昨日のあたしにお説教したいくらいだよ。何が「１日だけでいいや」だ。
ライブ終了。
帰り際、たくさんの人が「凄かった」と言ってるのが聴こえた。あたしも言ってた。そして、ライブを思い出して黙る。
その後、水玉んとは秋葉原で解散し地元へ。その後の事は、この記事とは関係ないので、いつものようにダラダラ書かないで終わりにする。
最後に。
２日間、会場に来ていた業界人たちも大絶賛。
COMA-CHI “女ラッパーですが、なにか？” : King Kreva
全然いけてる｜TARO SOUL オフィシャルブログ「SOUL BLOG, TARO DAYS」Powered by アメブロ
ダースレイダーのＣＯＳＭＩＣＳＬＯＰ～FUNKのどぶ河の中で… | エキサイトドロップ : ＫＲＥＶＡ＠武道館！！
RHYMESTER BLOG：神戸申し訳?クレちゃん武道館?
宇多丸師匠のラジオは聞き逃したんだけど、きっと賞賛の嵐だったと思う。キィーって感じでもあったかなぁ。超ジェラスな感想が書いてあるから、なんとなくそう思ったり。
そして、まとめ的なこれ。
まじで、フンとに、とにかく凄かった。２００７年１１月２４日は、HIPHOP的に偉業が達成された日。
お疲れ様、KREVA。イヤー、恐れ入ったっす。
追加
動画が見れるそーですよ！！（期間限定）
Yahoo!動画 - ニュース・天気 - 共同通信 芸能フロントライン - KREVA 全国ツアー「K-ing」
（マックじゃ見れないYO!）
うん、いいね！
追加：見つけた！！師匠のラジオ
ポッドキャストではカットされてる冒頭部分！
（ニコ動は無料登録してから見てね！無料の場合は７時までしか見れないけど）
っていうか、師匠が「歴史的」って言ってる。うん、その通りだね！！！
あ〜、なるほど！マックはやはりデジタル管理なんだね、師匠、説明うまいYO!!
で、あたしの図も大体合ってるってわけだ。
長らく「WEB拍手」を設置してきましたが、facebookの「いいね」を設置することにしました。
お褒めでも苦情でも、何でも受け付けているので今後もよろしくお願いします。
尚、「WEB拍手」の方も愛着があるので、
見栄えは悪いですがしばらくこのまま残しておこうと思っています。
今回はどーでしたか？面白かったり、何か一言あったら押してみてくださいな。
いつも「拍手」ありがとうです。けど、「WEB拍手」には返事が書けません。あくまで「拍手」、あしからず。
記事に対してのコメントは右のフォームよりお願いします。トップページのメニューには掲示板も用意してます。
（＊「WEB拍手」は稼動してます）
流れた曲は、ライブ会場で発売された「次は俺の盤」に収録されている"GO"という曲らしい
バカっていうのは褒めてるんだよ。一応補足するけど。
アホっていうのは褒めてるんだよ。一応補足するけど。
有名トラックメイカー、ビートメイカー
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申し訳ﾅｲﾄR
[4]2007.12.05.Wed @ 1:14 AM | [RES] -
コメント遅くなりました。(~_~;)
いやいや、やってくれましたね！ＫＲＥＶＡ。機材はｏｍｉｋａさんと同じにしか見えてませんでした。
ＭＡＣの件は私もほとんど知識ないのでなんとも答えられないんだけど音源に使用であってると思います。
ターンテーブルのレコード替えてなかったんで全てＭＡＣに入ってる音源を使ってスクラッチしてた。いちいちレコード替えてたらもっと時間かかりますもん。笑
あと、ＣＤＪは要らなかったかも？笑ＤＪとラップだけでもキツイのにＭＰＣもやるのはかなり大変だったと思う。本人もＭＰＣが地味で１番大変だって言ってたしね。
最後の「希望の炎」はほんとやばい！
シンセひくとき指が震えてたもん。アンコール無かったのとか残念だったけど、ここまでやってくれたのを考えると欲言い過ぎだと後から思った。
今後、何をやるんだろう？
やりすぎだってＫＲＥＶＡ。笑
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omika
[5]2007.12.05.Wed @ 12:23 PM | [RES] -
>>4 申し訳ﾅｲﾄRさん
どんも。テンション高めに書いてもらっちゃって、嬉しい限りです。
>機材はｏｍｉｋａさんと同じにしか見えてませんでした。
あれ、圧巻のステージだったよね。
>ターンテーブルのレコード替えてなかったんで全てＭＡＣに入ってる音源を使ってスクラッチしてた。
そうそう。それを書きもれてた。水玉んにはそう説明してたんだけど。あー、そうだった。さすが申し訳さん。
>あと、ＣＤＪは要らなかったかも？笑
あれ、どこで使ってたんだろってずっと思ってたんだけど、そういうならあまり使ってなかったのかなぁ。
>本人もＭＰＣが地味で１番大変だって言ってたしね。
んだ、あんなに器用な人、なかなかいないと思われｗ
>最後の「希望の炎」はほんとやばい！
DVDが楽しみよね。
>今後、何をやるんだろう？
たしかに、今後は何を考えてるんだろね。天才過ぎて読めません。
>やりすぎだってＫＲＥＶＡ。笑
もう、ほんと、その通り。
