EGOTOPIA

搭乗ゲートで出発を待っている間、MBとY子がなにやらもめている。
ん？もうケンカか？やめてちょーだい、まだアメリカに着いてないんだし。

MB
「なんで買ってこないんだよ！」

Y子
「・・・」

ははぁーん、そうか。こいつら、ガイドブックを用意してなかったらしい。
そうか、必要だったのか、というか持ってきてるとすっかり思ってたから、
あたしは買ってないですよ、えぇ、この旅はまかせっきりですから、
あたしを責めないでちょーだいね。

MB
「（っち）いいよ、向こうで買う。なんとかなる」

別にY子のせいじゃないし、おめーが用意してくれば良かっただけじゃ、とか、
余計な事は言わない、言わない。

あたし
「あー、俺が買ってくれば良かったね。うん、うん」

とか、適当に参加してみたりした。

しばしの険悪ムードは大きく発展せず。
それから、トイレタイムなどをして、そろそろ搭乗のお時間。

搭乗ゲートの通路にも「ぷち荷物検査」があって、
トイレに行くのもそこを通らなきゃいけない。フンとにめんどくさい。
けど、テロとか超怖いし、一事が万事なため納得はしてる。
（これはもっと怖い話だけど。
→米国同時テロ事件についての疑惑'）

あっ！それと、それと、あたしはさ、ヘビースモーカーだと思うんだけどね、
MBもY子もそれなりによく吸うのよ。
だから、飛行機に乗る前にタバコを吸いに行ったんだけど、
もうタバコを吸う奴はとにかく削除されてんのね。

ライターを機内に持ち込めないってのは、アメリカさんに行くには常識だと思うけど、
それを踏まえてMBが持ってきたマッチの箱もダメだった。

MB
「え！マッチもダメなの？」

箱はダメだけど、これならいいらしい（ブック型の方ね）……火、つくじゃんか……わけわけめ。

タバコを吸いに行った小部屋には、車に設置されているようなシガレットライターが…。
ふむふむ、これでつけるわけね。

MB
「向こうに行ったら、これもないぞ」

着いてからしばらくは吸えないって事か。

Y子
「吸ってる人を見つけて火を借りる」

ほほーん、ギブミーファイヤーか。違ったけど（笑）

― いざ出陣！！

飛行機に乗り込む。座席は翼がよーく見える窓際。
（景色は見えないって意味ねｗ）

MB
「せっかくなんだからさ、景色見ろよ。なっ！！」

「なっ！！」ってさ、翼じゃん（笑）とかも言わない、言わない。

あたし
「景色で感動しないんだってば。。。」

機内、とにかく暑い。厚着してきたせいもあり、とにかく暑い。
向こうで履けるようにしっかりしたスリッパを持ってきた。
それに履き替えてリラックス…出来るわけないよ、エコノミー。

あたし
「ビーフ　オア　フィッシュなら絶対にフィッシュだ。フィッシュ、プリーズ、センキュー」

Y子
「そういう時に限って、ビーフ　オア　チキンなんだよね（ｗ」

あたし
「あははは」

まず飲み物。サムスィングドリンク？

あたし
「ワイン、ホワイトワイン、プリーズ」

コンチネンタルは全てのアルコールが＄５。日本円なら５００円。
日本円の方が割安だったけど、全部換金しちゃったので＄で払った。

あ、換金の事を書いてなかったっけ。
換金は成田で済ませた。銀行でやるよりスムーズだったんで、次回から空港でやる。

で、次に機内食。予想通りにビーフオアフィッシュが来てフィッシュをセレクト。
まぁ、機内食はとりあえず食べるって感じ。

機内での楽しみと言えば「映画」。１２時間も乗るので面白いのを頼むよ。

MB
「日本語でやってる映画がない…　あ、ラフ…」

えぇー、もっこりもこみち主演のかよ…それだけ？
映画は諦めた…

っていうか、フライト１２時間ってなげーよ、なげー（ジタバタ　ジタバタ）

MB
「１２時間っていったらさー、（深夜の）１２時から飲んで、６時に寝て、１２時に起きるって事だぞ」

い、言っている意味がすぐにはわからなかった。あははは

MB
「お前の家で飲みながら行ければいいのにな」

もうむちゃくちゃ言ってるし（笑）ウーケールー

ワイン３本目。

二時間経過…

MB
「やっと箱根だぜ」

でました、MBが大好きな“箱根計算”。いつでるかなーと思ってたけど。
（２時間あれば、箱根まで行ける。４時間経てば温泉に入ってる、という計算式）

ワイン５本目。＄５×５…　寝る。起きる、６本目。
軽食にアイス。うん、おいちい。
全く動いてないのに、飲んで寝ては食べて…太っちゃうじゃん。

空港で本を買っておいた。星新一の単行本で持ってなかったやつを発見したんだ。
読む…すぐに寝れる。

（英会話の本読んでるよ。読んでる素振りをしてるだけかもだけど、えらくね？ｗ）

ほんとによく寝た。寝続けた。MBは寝不足でも機内で寝れないらしい。
だから、「よく寝れるよな」ってあたしをうらやんでる。

朝食はラザニアっぽいのが出てきた。激マズ！！！

あたし
「ウォーラァー」

コーラが出てきた。ワォーラー、ウォーター！ハッキリ言いたい（笑）

今はミシガン湖の上。翼の脇から湖が見えた。ふむふむ、なかなかどうしてな景色。
ニューヨークまでは、っていうか、行き先はニューヨークじゃなかった。
ニューアークなんだってさ。はぁ？どこよ、それって感じ。
とりあえず後１時間で到着だそーです。
やっと解放される…

― NEW ARKに到着。

到着した。うーん、ついに来たぜ、三年ぶりのアメリカ大陸。

次にするのが入国審査、immigrationってやつ。これもめんどー。

ゲートの前。列に並ぶ。うーん、超混雑。
一人一人が超長い。全然列が進まない。
あたしらの列の受付は特に遅い、っていうかしつこそーな感じ。
あれ？一人連れて行っちゃったぞ（ｗ）おいおい、受付いねーぞ。

待てど戻ってこないので、別の列に並ぶ。
すると、今度は移った列が進まない。
アラブ系の女性が質問攻めされとる。おいおーい。
その女性、英語が得意ではないらしく、かなり時間を食った。

Y子の番。

あたしの番。

ふー、なんとか通った…焦ってパスポートを受け取らずに出ようとしちゃったよ。ナハナハ。

MBの番。

どんな様子かはこんな感じ。
→空の旅ドットコム/入国手続きと関税

飛行機が目的の国に着くと手荷物を持ってゲートを過ぎ入国審査のために手続きを行う。各国とも同時多発テロ以降厳しくなっており、特に米国においては指紋を取られたり、写真を撮られたりする。 一般の旅行客には旅行の目的、 滞在期間などを聞かれる。悪いことをしているわけではないのだが、なんとなく疑がわれている感じがするのは私だけだろうか。

指紋も写真もバッチリ撮られましたYO！

自分の番が終わって、Y子が待ってる場所に行った。

Y子
「○○ちゃん（MB）が物凄い顔してた。なんか怒ってるみたい」

あたし
「へ？大丈夫じゃない？」

なぜ怒っているのか、よくわからなかった。え？なんで？みたいな感じ。

続く。