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香港コンベンションセンターをバスでグルッと、まるっと一周し、金融街とも言われる市内を抜けて、次の目的地「IFC」へ到着。
到着前の説明によると、「IFC」は三棟の高層ビル群で、あたし達は「IFC」のショッピングモールを見学するという。見学するモールは三階までフロアが広がっていて、横長な作りになっているって話だ。

また、「百万ドルの夜景」が見れる超有名観光スポット「ビクトリアピーク」よりも高く、香港で一番背の高いビル「IFC-2」があるのもここ。後から調べたところによると、「IFC-2」は世界で三番目に背の高いビルで、高さは４２０メートル。なんと８８階立て！！「国際金融中心商場」（IFC）っていうくらいな場所で、ビル内には高級ホテルやオフィスが入っている。「IFC」からは「スター・フェリー」がでていて、ビクトリア湾の向こう岸・九龍半島に渡る事が可能。
地下は香港国際空港につながる地下鉄がある。正確には空港内の手前までの電車なんだけど、それを使うと空港への行き来が楽になる。料金は割高だそうだ。「IFC」は香港の２１世紀の大開発プロジェクトの一つ。

と、まぁ、とんでもない建造物なんだけど、下から見上げると首がいてー、いてー。
この建造物も足場は竹で建築されたんだと思うと、高所が苦手なあたしはブルっちゃう。

隣で寝てるAさんを起こして、中を見学に行く。
ガイドさんの説明通り横長なフロアを１階から３階まで見て歩く。
Aさんが好きな洋服ブランドのお店があって、そこにも立ち寄った。
どこを歩いていいのかわからない二人は端から端まで練り歩いたんだけど、下着売り場を通る時は二人して「あちゃ～、きまずいねぇ～」なんて事を話した。どのお店も綺麗で、ちょっと高級な感じ。

モールの広さに比べて、この日の客入りは悪すぎ。ほとんど客がいない。こんなんで儲かっているのかってくらい閑散としていた。

ザッと見て、おっともう集合時間。
バスに戻って、次は昼飯。昼飯は飲茶だそうだ。全然期待してねぇ。
昨日の晩飯のまずさからして、いきなりとびっきりおいしい物が食えるって想像する方がおかしい。どうせコースだろ？好きな物が選べるようなバイキング形式じゃないんだろ？

レストランに到着。座る前に置かれた箱を開けると、点心が四つ。

これだけだな・・・（怒）

写真は一個食べた後の物だけど、飲茶っぽいのはこれだけですよ！普通、普通！っていうか、もう少し食べた～～い。
後はほうれん草をダシで炒めた物や、またしても揚げ物、極めつけは、またこれだぜ！

激
ま
ず
チ
ャ
｜
ハ
ン
！

一緒の円卓を囲むみんなで非難GO!GO!!!

ったくよぉ～、塩、持ってきなよ。こしょうも持ってきてよ。

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まずさを上手に表現出来ないから、久しぶりにアスキーアートに頼ってみる。

香港の、っていうか、中華料理はおいしいはずなんだ。この旅のコースが悪いだけなんだ、きっとそうだ。そう思うしかないってくらい、ひどかった。

唯一お茶はフンとにおいしいから、ガブガブ飲みまくり。

Aさん
「お茶、おいしいね。買って帰ろうね」

あ、うち、売ってるんで。

「ほんと？買いに行くよ」

どんぞ、どんぞ。社割りバッチリですから。

食事後、午後の予定が発表される。午後は宝石店の見学、漢方売り場の見学、ハーバーシティーの見学、夕食はハーバーシティーにあるレストラン、夜はビクトリアピークに登り夜景の鑑賞。

ん？漢方？　おぉ！おとーちゃま、やっと研修らしくなったよｗ
楽しみ、楽しみ。

で、

まずはバスで宝石店へ。
そこのオーナーは大金持ちで、香港では有名人らしい。
ガイドさんの話だと、ここのオーナーは、縁起のいい数字「９」のナンバープレートを数億円で購入した人なんだってさ。いくらだったっけなぁ、メモするのを忘れた。食べたばっかりでね、ちょっと眠気が・・・。しかも、その話、どっかのテレビで見たことあったような気もする。ん～。ネットで検索すると、中古車の情報ばっかりで見つけられなかった。

っと、悔しいので頑張って検索した。

ここのオーナーは「英皇集団」の楊社長。１億６千万円で「９」のナンバーをオークションで買ったそうだ。社長は超の付く大金持ちで、宝石店の他に、レコード会社や回転寿司チェーン、雑誌社、その他もろもろの経営に携わっている人らしい。

が、

２００３年、楊氏は捕まっている。ってことは、今は子供か他の人が経営を？

Mr.Showbiz - 香港英皇集団楊受成主席逮捕

英皇集団の楊受成主席が逮捕。手を組む態度は堂々としたもの。香港の英皇集団 (Emperor Group) は、テレビ局に贈賄を渡した疑いで同社主席の楊受成（アルバート・ヤン）を含む20人以上が逮捕された。同社グループに所属する謝霆鋒（ニコラス・ツェ）や容祖兒（ジョイ・ヨン）、陳奕迅（イーソン・チャン）、鄭希怡（ユミコ・チェン）、Twinsらは事情聴取を受けた。

また、ガイドさんの話によると、香港の人は昔から貴金属や宝石を貴重な財産と考えていて、自分の子供に残す物はそういった類の物なんだとか。例えば、結婚する娘に宝石をプレゼントしたりって感じ。なぜかっていうと、貨幣価値に関係なく、金や宝石は価値が変わらないからだそうだ。さらに、琥珀なんかは縁起のいい石とも言われ、親しまれている。

宝石店へ到着。
内部は宝石工場にもなっていて、ガラス張りの向こうで黙々と作業する人たちが見えた。入り口付近では、さきほどガイドさんに教えてもらったような話と、巨大なアメジストを見せてもらった。

簡単な説明を店内で受け、宝石鑑賞っていうか、買い物が始まる。
あたしはびた一文使う気になっていなかったんだけど、ダイヤモンドやプラチナの素敵さに、あわやカードを差し出す寸前だった。

なぜ止める事が出来たかっていうと、隣のAさんが彼女に宝石をプレゼントしようとしていて、しかもあたしなんかが選ぼうとしたサイズじゃなく、諭吉が何十人も必要な高級ダイヤだったから。隣でしょっぼい指輪を買う気になれない（笑）

さらに、あたしはサイズを知らなかった・・・聞くに聞けないｗ
指のサイズってどうやって聞くんだろ。指輪のプレゼントをしたことがそんなにないし、その時は店まで一緒にいって買っていたから、「はい、どんぞ」ってのが出来ない。指のサイズを聞いて、期待させるのも嫌だしなぁ。

Aさん
「もしもし？あぁ、俺、俺。指のサイズっていくつだっけ？」

あ！！！
聞いてるよ！
（火莫）

っていうかさー、なんで携帯が通じるわけですか？あれはボーダフォンなんだろうな、きっと。

買う気を悟ったのか、店員もびっちりAさんを逃がさず、電卓交渉が始まる。
ブラックダイヤモンドだとかも見せてもらったんだけど、やっばいくらい綺麗だった。
しかし、ちょっと手の届きそうにない金額だったので、Aさんは正直に「これくらいの」って感じで値段を提示した。すると、それより若干高い指輪が何個かショウケースの上に置かれた。

あたしもビビッ！と来たんだけど、Aさんも同じで、二人してハート型のダイヤを凝視。

これいいじゃぁ～ん！じゃなかった、「これ、いいですよね！」

でも、提示した値段よりも高いので渋っていると、すごくタイミングのいい展開に偉い店員さんが登場。後から考えると、出番を待っていたのか？って感じｗ

その人が電卓を売って、Aさんに見せる。提示した金額にだいぶ近づいたけど、「ん～」ってうなって、再び電話をかけ始めた。

ショーケースに並んだ宝石の値段は、Aさんの提示した金額の倍はしていた。それでも売ってくれるっていうから、Aさんも悩むところ。しっかし、いきなり半値から勝負かよ。頭がおかしくなる。もっと上手に交渉すると安くなるんだろうけど、それには相場と宝石知識が必要みたいだ。

Aさんも宝石の事は全くわからない様子で、しばらく電話をかけに行ったままだった。その間に、あたしはブラックダイヤモンドをじぃ～～っと見て、いつか買ったりするんだろうかって考えてみた。けど、金額を計算すると、うん、他にもまだまだ買いたい物がある！って事に気がついて、

申し訳ないけど、ブラックダイヤモンドよりも、海外製の冷蔵庫や調理器具で我慢してくれ！

って思いを日本の方向へ飛ばしてみた。

Aさんが戻ってきた。すぐさま店員に、最初の提示額なら買う！と告げた。だけど、その店員さんはこれ以上無理だって言い、さっきのお偉いさんを呼ぶ。
お偉いさんは金額を見て、ちょっと悩んだ（ふり）後、「OK」と言った。

すげぇーっす。買っちゃうんすねー

「こんな時にしか買えないからｗ」

いやー、かっこいいっす。

店員の説明によると、購入した宝石はホテルの方へ届けてくれるって話だった。なので、支払いとサインをし、あたしらはちょっと興奮気味なのを押さえてバスへ帰った。

Aさんが電話中に見た、８カラットのダイヤモンド。８カラットってあんなにでかいのかって驚きを、あたしはAさんと話した。たしか、最近結婚した山口もえちゃんの指輪は３カラットだった。それも結構なサイズだったから、８カラットってすげーんだなぁ～と、バスの中では宝石話が続いた。
Aさんの買ったダイヤは、ハートの形をしている。あたしはテレビで宝石の話を見た事があって、四角じゃない形は難しくて珍しいって話をした。
しかも、ちゃっちい感じの宝石じゃないし、「あれならきっと彼女は大喜びですよ」って言うと、Aさんは「彼女じゃなくて、奥さんへプレゼントする」って話だった。あぁ～、ご結婚なさってるんですねぇ～、あ～～（笑）

はい、次の見学は漢方を扱う店に。
あたしは親父の店で少々漢方なるものを扱っているから、バッチリ研修してやろうと意気込んだ。

続く。