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なんだか、いけ好かない空気の漂う成田空港。
チェックインっていうんだっけ？チケットを取るのはさ。あれ？（ｗ）それはホテルか？
どうでもいいんだけど、とにかくチケットをもらって、その間も外人がうようよいるもんで、否応ナシに「海外に行くなりねぇ～、わたしゃ」と考えちゃう。もう普通に英語が飛び交っているので、何を話しているのかと耳を傾けたが、さっぱりわからん。「てめぇ、まだ日本なんだから、日本語で会話しろよ」って事は、一切言えない。ちくしょう、あ、そうか、こういう時はSHITか？　ふふ

新しい事を始めるのに、まだ成田空港じゃ初体験って物も少なく、トラブルなし。期待してるわけじゃないけど、うちのトラブルメーカーMBも大人しくしている。

って思ったいたら、換金しに行ったMBが全然帰ってこない。何してんだろか、ったくMBらしいっつーか、なんつーか。それも、MBのせいじゃないからおもしろいんだけどさ。どうも、歩く先には何かあんだよね。

Y子：
「きっと恐い顔して戻ってくるよ」
だはは、いきなり不愉快になってたら、いやだねｗ
「どこまで行ったんだろぉ」
あいつなら、どこまでも行ったりしないから大丈夫だよ

遠くの方から歩いてくるMBを発見。なぜか貧…特殊なオーラが見えるんだけど、気のせいだよな。

あたしはMBとY子の金魚のフンみたいに、後をつけていくだけなので、手動の先導付＆荷物持ち無しってなもんさ。楽だ。むしろ、お互いに気を使い合う、彼らの方が疲れちゃうんじゃないかと思った。MBなんてリュックに何リットルもの焼酎を抱えてる。向こうに持っていく手土産を選んでる最中には、とっとと休憩をしていた。当然といえば、当然。自分の荷物よりも焼酎セットの方が重いんだもの。

Y子は女性らしく、お土産屋で買い物を楽しむ。方や、そんなY子を見て「早くしないかなぁ」と思ってる彼氏のMB。いいじゃないか、買い物くらい、時間はたっぷりあるんだし。

MB：
「いっつもこうなんだよ。わかる？」
いや、別にいいんじゃない？ｗ

Y子の買い物は、向こうの家族にあげるものらしい。Y子と宿泊先の家族は、Y子が１７歳の時からの付き合い。向こうに行く度にお土産を選んでいるので、最近は一苦労みたいだ。たしかに、お土産って困るよなぁ。あたしも何泊もさせてもらうから、ちょっと選んでみたんだけど、あたしの場合は向こうの人を知らないし、余計な気持ちは返って気を使わせてしまうので選ぶのをやめた。向こうの人達と知り合ってからでも、お礼は出来るだろう。

一通りの買い物を終え、入国審査を受ける。とんでもない行列だったんだ。ここでもデジカメを持っていかなかったのを後悔。「とんでもない」って表現は、あの場所で適切なのかどうか、写真を見てもらえばわかるんだけど。オミカ、ショック。

しかも、入国審査の受付が少ないから長蛇の列だっつーのに、空いている窓を開放しないのはなぜだ？人手不足か？もう２箇所くらい開放してもいいと思うんだけどなぁ。いまいちだ。

そこをなんなく通ったわけだけど、あれ、緊張すんね。何か悪い事をしちゃって、取調べを受けてる感じ。あたしの心に巣くう「悪」を見透かされるんだか、あたしの罪悪感からなのか、すんごい緊張する。しかも、パスポートの写真ね、ひげぼ～ぼ～なの。髪の毛もぼぉ～ぼ～でさ。アジアンテロリストの顔役なら、確実に出来るってもんなの。それをジロジロ見るわけ、担当の人が。やめてよ、見ないでって。まぁ、何も質問されないで通れたんだけどね。（実は何か聞かれたら、英語で答えるのか、日本語なのか、迷ってた。ふぅ＝３）

免税店でタバコを購入。(だれす氏のいらぬ助言で全てドルにしてしまったから）円を千円も持ってなかったので、ドルで支払う事に。えぇ～～っと、いくらだ？わかんねぇよ。つーかさ、マルボロを日本で買えば良かったなぁ。これは海外産でしょ？微妙に違うのよね、味が。またまた準備不足を感じた。

珍しい物好きっていうか、くだらない雑貨に目が行くのは、あたしもMBも同じで。セット売りのタバコに「おまけ」が付いている物があって、ラジオだの灰皿だのってのが。さっき、Y子の買い物を呆れた顔で見ていたくせに、自分の買い物となると、迷ってみたりする。まさに、（なんとかなんとか）我がふり直せ。しかも、お前の吸うタバコじゃないじゃないか。なんで「おまけ」重視なんだろう。そういえば、さっき、あたしとY子が機内用の枕を買っている時に、へんなキーチェーンを買ってなかったか？何に使うんだっけ？バイクだっけ？忘れたけど、この一週間の旅行で活躍の場が無いものを買ってた。

お前、そんな物をなんで買うんだよ
「売ってないんだよね、どこにも、こういの」
ふーーーーーーん

免税店の込みようも半端じゃない。その中をいろいろ見て回っていると、ブランド商品が目に入った。

あ、

そうだ、いい事を思いついた。

あたしね、少し前に２７歳になったわけだけど、地元のK子にグッチの財布をプレゼントされた。財布を無くす天才（プレゼントのブランド財布、ことごとく紛失）に、なんでまた財布なんだろうか。まぁ、なかなかいい物をもらったわけで、これのお礼にと思ってお土産を聞いた時の話。

お返し、何がいいですの？
「ニューヨークのキーホルダー」
そんな…　日本でも売ってるぞ、I　LOVE　NY　だしょ？
「それは嫌だけど、ニューヨークのキーホルダーでいいよ」
つまらん。それじゃつまらん、何か探してくるよ
「あんまり期待してないけどね」
ふ…　（怒）

こういう展開があって、ブランド物が目の前にある。たしか、NYにはブランド店がひしめく場所があったはずだ。多少安いんだったよな、それを購入して、ぶち当ててやるぜ。後で、旅行雑誌を見てみよう。何がキーホルダーだっつーの、なめんなよ。金に汚い大人風に言うと「ちみねぇ、わたしゃ、金は沢山あるんだぞい、ししし」だ。

この時点で、帰りのお土産の心配を全くしていなかったのは、少し失敗だったかも。。。
まぁ、帰りの事なんて普通考えないか。。。

芸能人が空港で取材を受けている場面で見るような「歩く歩道」を抜けて、乗り込むゲートに到着。巨大な飛行機が目の前だ。こいつが落ちたら、あたしの命もねーんだな、考え出したら少しは不安になりそう。その近くの喫煙ルームにて１３時間強の禁煙を覚悟。タバコを覚えて今まで、そんなに我慢したことない。１３時間って一体何が出来る？日本なら、朝飯食べて、昼飯食べて、午後の仕事が終わって、簾で酒の７～８杯は飲めるよなぁ。

さて、乗り込もう。

　　　　↑飛行機正面

○○　○○○○○○　○○
○○　○○○○○○　○○
○○　★■●○○○　○○
○○　○○○○○○　○○
○○　○○○○○○　○○
○○　○○○○○○　○○

※★：Y子　■：MB　●：オミカ

こんな感じで、あたし真ん中。トイレにもバッチリ言ったし、トイレに近いわけじゃないから、特に問題なし。ここは、MB曰く「景色が見れないのは残念」らしいけど、あたしに景色で感動しろってか？いい女を見てる方がよっぽど素敵じゃないか。

機内で一段落。さぁ、

酒飲みたい。
Y子：
「（笑）もうちょっと待ってね。飛んでから」
はい（笑）

おかわりして、いいんでしょぉ～～か？
Y子：
「たぶん大丈夫だと思う。●●（旅行会社名）だと料金を払わないと駄目だけど」
あのぉ～、金かかっても、別に構わないんで。飲まないと寝れません。
「何、飲むの？」
あ、ワインがいい。赤で。じゃんじゃん持って…　いや、ワインで。

エコノミーでも飲み放題なのか？ハワイに行った時、飲めたっけ？あれ？

本屋で用意してきた英会話の本と旅行の本、それに日記用のノート。ウォークマンも取り出して、後は出発を待つのみ。ウォークマンからジャパニーズヒップホップが聞こえてくる。あぁ、ヒップホップ発祥の地に行くんだなぁ、ちょっと興奮。

英会話の本をブツブツと読んでいると、飛行機が動き出した。

なんだい、結構早く動くじゃないかよ
「いや、これからウダウダやるの。早くしてほしい」
まぁ、まだ１３時間もあるんだし（ｗ）
「１３時間だよ、はぁ、早く…」

MB、すでに気持ちがなえてる。まだ飛んでもいないのに…　

ウダウダするはずの飛行機、そんな会話をしてるとすぐに動き出した。さて、出発じゃ。

機内にて

機内食が配られる。ビーフかチキンか。どっちも期待は薄いだろ。ねぇ、どっちにすんの？

ビーフ　or　チキン

MB＆Y子
「Beef（ビーフ）」
あそ、じゃーチキン（ｗ）

Y子情報によると、ビーフの方が当たりらしい。けど、毎回同じなの？
機内食を受け取り、カバーを外す。

うぷぷぷ、なんだ、その肉三切れは。ビーフもチキンもいい加減にしろよｗ　この肉の少なさはないだろ…

ビーフ：
ビーフ３切れ（目で確認）、ジャガイモ（マッシュポテト）、ミックスベジタブル

チキン：
ご飯の上に、チキン３切れとナムルの盛り合わせ（チキンビビンバか？ｗ）

それはいいとしよう。さぁ、お待ちかね、ワインのお時間です。コップ？ノーサンキュー。ビンが小さいから、そのままラッパ飲みする。うん、飲めなくない、この赤ワイン。

Y子さん、おかわりいい？
「あたしの分ももらってくるから、飲んでいいよ」
どぉ～もすみません。。。

遠慮なくワインをラッパ飲みするあたしを、真ん中の席で「こいつ、恥ずかしくもなく、よく飲むなぁ」と呆れるMB。そして、座席正面に映し出された液晶モニターに映し出されている到着時間を見ては

「まだ十数時間もある……」

と嘆いている。今から凹んでどうすんだよ。飲んじゃえばいいんじゃねーか？（笑）

「俺ね、昨日寝てないの。そうじゃないと機内で寝れないからさ。でも、眠れない」
あはは、去年の旅行と同じでJetlag（時差ぼけ）になるねｗ

環境が変わると、目が覚めちゃうのは、子供だぞ（笑）ワイン、おかわり。

さて、映画のお時間です。「シュレック２」の日本語吹き替えがあった。おぉ、はまた（ダウンタウン：浜田）。「１」を見てないけど、見てみるか。

感想：
１を見て無くても、すぐにストーリーに追いつける。子供向きの、単純な映画。主人公シュレック、浜ちゃんが関西弁なので、妙に親近感が沸く。っていうか、あたしの好みなだけなんだけど、浜ちゃんが。MBが「おもしろくない」と言っていたのに、最後はしっかり見ていたのに笑った。とういうか、他に見る物がなかったんだけどね。

添乗員、つまりはスッチーに、ガムを噛みながら仕事をしてる子がいた。見るからに「ワイルドキャット」だ。うぅ、とっても「いんやらしい」物を感じた。

ほら、あそこにワイルドキャットがｗ
「あぁ～」
ガム噛んでるぞ、いいのか？ｗ
「前のスチワーデスが強烈でさぁ。黒人で…」

ウトウトしてきたと思ったら、いつのまにか寝ていた。今、何時だ？日本時間、午後１１時。よし、ワイン６本目突入。MBの証言によると、あたしの隣に座っていた男に、あたしはもたれかかって寝ていたらしい。もたれかかっているのを起こされたのに、あたしは全然目を覚まさない。幸せな男らしいよ、あたしは（ｗ）
隣の人、ごめんね。っていうか、自分達（男子二名グループ）は静かにしてるのに、隣の男（つまりはあたし）はワインを次から次に飲んで、不気味に英会話の練習をしてるし、寝れば肩に持たれてくる。せっかくのNY観光の前途で、あたしの隣に座った彼、最悪だったはずだ、わははは。もちろん、騒いだりしなかったし、ちょっと寝相が悪かっただけで、飲みすぎたわけじゃないのよ。これ、本当の話、全然酔わないんだもん。緊張からなのかね、ビックリだったよ。

夜食なのか、カップラーメンが出た。あたしは酒がまずくなるので、食べずにY子へ。持って帰って、向こうで食べてちょ。

そして、また睡眠。いい加減、腰が痛い。

Y子：
「●●（あたし）君、大丈夫？」
「トイレ、平気？」
「ワイン、もらってこようか？」
MB：
「おい、少し歩いてきたらどうだ？」
「トイレ、行かないのか？トイレに行ったら、窓の景色見てこいよ」

「あぁ、まだ、こんなに時間がある…」

（それ、何度目？ｗ）

二人は、一度もトイレに行かないあたしを心配してくれた。我慢してるんじゃないかと思われたのかな。何度も聞いてくれるので、仕方なくトイレに立つ。ずっと座っていると、足の感覚が変だ。トイレ付近の窓から景色を見てみることにする。

おぉ、真っ白

アラスカ上空辺り（写真は帰りに撮影した物。紛らわしくて、ごめん）、見渡す限り雪だらけ。イエティー（雪男）が見えないかなぁ、なんて事を思ったりしてみた。あたしさ、高い場所が苦手なのよね。ジェットコースターの類は全然平気なんだけど、高い場所にじっとしてるのがたまらない。そういう映像を見ると、掌に汗をかいちゃう。だから、その時も窓から一歩後ろで覗くんだけどさ、足がもたれて窓ギリギリに行っちゃったわけ。

ぅうぉ

思わず、力が入っちゃったなぁ。恥ずかしながら（笑）用を足す前に、出ちゃい…　いや、ちゃんと出すべき場所で出したよ、もちろん。

さてさて、

結局、ワインは７本飲んだ。フルボトルに匹敵する？アホだな、そんなに飲んでさ。あたしのせいじゃない、Y子が次から次にもらってくるんだもん（罪の放り投げ）。

ワイン、有料だったら、いくらかなぁ
「ばか、お前、あんなに飲んだら５０ドルとか取られちゃうの馬鹿らしいだろ」
（ばか？　あぁ～ん？！ばか？）金はあるんだよ（ｗ）

もうすぐNY。ここで朝食が出るらしい。食べっぱなしだな、こりゃぁ。夜飯食べて、カップラーメン食べて、朝飯まで出るのか。そして、再び二者選択

パスタ　or　オムレツ

ふふふ、じゃ、あたしはオムレツ。

オムレツの下にハッシュドポテトがある。ふぅ～ん、まずくないぞ。ぺロリと食べちゃった。最後にお茶を飲もうと「TEA」と添乗員に言うと、ジャパニーズかイングリッシュかと聞いてくる。わぉ、初の会話だ。びびっちまって、「イングリッシュ」って答えちゃった。実は「ジャパニーズ」が良かったのに、ほほほ。しゃべれないから、すぐに諦められたけどね。だって、スターバックスのカップに注がれたおティー、おいしかったんだもん。

フライト中、目が覚めると毎回思っていた事。

たばこ、吸いたい
タバコ、吸いたい
メイアイスモ～～～～～～～ク？
（タバコ、吸ってもいいですかぁ～～）

NYに着く直前になると、三人共、

タバコ、吸いたい！

になっていたけどね、ふふふ。

• フライト時間：１３時間
• 食事：三回
• 飲み放題：ビール一本、ワイン７本、イングリッシュティ
• 鑑賞：シュレック２、フライト時間計測文字＆現在位置モニター

さて、着いたぜ。夢のアメリカ、ニューヨーク。この街は、あたしに一体、何をくれるんだろう。

（続きはまた）

【→もっといろいろ読む】