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旅の最終日。何週間か続けてきた日記も今日で最後。
先日、バスケ仲間に「よく覚えてるよね」って言われたんだけど、
拓ちゃん、あたしゃ日記をちゃんとつけてたのよ。
あたしはどっちかっていうと、物事をちゃんと覚えている人じゃない。
感覚で生きているタイプだから、日記をつけていたとしても、
嬉しい事は過剰表現しちゃうし、嫌な事はメモったりしてない。
もう一人くらい旅の記録をしてくれていると、
もっとまともな日記になったと思うんだけどなぁ。

で、旅の最終日。この日の事は日記にメモってない。
あたしの記憶を頼りに書くと、この日は７時くらいに起きた。

誰が最初に起きたのかわからないけど、
誰かが起きて、あたしも起きて…。

シャワー、着替え、荷造り、、、

窓を開けると、外は雪が降った後。
うわー、寒そう…。

MBはあたしとY子より先に駐車場へ。
車のエンジンを暖めに行った。

チェックアウトを済ませて車に向かう。

うわ…　凍ってる…

旅の最初に訪れたバッファローの方はここよりずっと北にある。
だけど、バッファローの方が暖かかった。
日が経つにつれ、段々と寒くなっていって、
旅を続けている間、寒波があたし達を追いかけてきてるみたい。
こんなに寒かったら、どの思い出も印象が違ったかも。

これから車で空港に向かう。
駐車場を出ようとしたら、出口の係員が
「フロントでサインをもらってきて」という。
車を停車してもう一度フロントーへ。

このくそ寒い中、駐車場を担当する係員も大変だなぁ。
顔が不機嫌そうなのも仕方ないって感じ。

MBはこっちに来て「笑顔」が大事だって学んだらしい。
フロントでサインをしてもらった駐車券を
駐車場の係員に見せて、MBはニコリとサンキューした。

すると、係員さんもニコリとしてくれて、
MBは「ほら、笑顔が大事」と嬉しそうだった。
とりあえず笑っておけってわけじゃなくて、
好意的な意思表示を覚えたらしい。

他にも覚えた事があって、それはちょっとって感じ…。
「必要以上に目を合わせない」
「笑顔」が大事だって言ったと思えば、
コミュニケーションを必要以上に取らないだなんて…
がっかりさせてくれるよ、やれやれだ。

ブイーンと空港まで車を走らせて、
３０分もしないうちに、レンタカー屋に到着。

あたし
「迷わなかったじゃん」

MB
「覚えたくなくても覚えちゃったよ」

前夜迷った事をまだブツブツ言う。
嫌な奴だ（笑）

レンタカー屋に車を返して、空港へ。
空港内の電車に２駅乗れば、すぐに搭乗手続き。
帰りは荷物を預ける事にしたらしい。
あたしのバックはパンパンだし、
MBはリュックに入りきらなくなってる。

チケットをもらって、手荷物検査。
（Boarding ticketを旅行前に覚えたのに、一度も使わなかった。）

いるいる、この旅ではほとんど見かけなかったニポン人。
（Are they Japanese?It is so. They are Japanese. ）

巨大なキャリーバックを持った女子を見ると、
自分が体験した旅と比較をしてみたくなる。

あたし
「けっ、生ぬるい旅をしてきやがって」

MB
「関係ないだろｗ」

あたし
「この中で外人と同じ部屋で寝た奴いるか？ｗ」

MB
「いないだろｗ」

荷物検査。ベルト取って、靴も脱いで…あぁーめんどい。
つっかえちゃいけないって思うと、妙に焦るんだよなぁ。
ニューアークで一度捕まっているから緊張した。
一度失敗しているせいか、事前の心得もあって
今回は楽勝にスルー。

荷物検査を出て、提出した荷物をバックに入れていると、
係員にチェックを受けている日本人女性が目に入った。
あぁーぁ、彼女は何で捕まったんだろなぁ。
液体でもバックに入れっぱなしなのかな？

あー、入れてる、入れてる。
係員がごっそり取り出した化粧道具。
フルサイズだもんなぁ、そりゃぁ止められるよ。
っていうか、彼女の態度がやべぇ。
凄い態度でふてくされてる。
激写してぇ。

液体は容器のまま透明の袋（like a Ziploc）に入れる。
それを荷物検査時にバックから出して検査にかけなきゃダメ。
この事、旅行前は知らなかった。
将来的には、液体をバックに入れっぱなしでも
大丈夫になるんだろうけど、
とりあえず今のままだと、かなりめんどくさいってわけだ。

あたしは残りの所持金でお土産を買いたかった。
空港の免税店に寄らせてもらい、
家族や会社の人にお土産を買った。
最低限、家族と会社には買わなきゃならない。

免税店で買った品物は、飛行機に乗る前に受け取るらしい。
へぇ。

よし、これで全て揃ったぞ。
あたしがアメリカでやる事は、
残すところ、飯を食う事と飛行機に乗ることのみ。

最後の飯。何にする？

何にするって、空港にはジャンクフードくらいしかない。
えへへ、じゃぁ、最後にハンバーガーでも。
あっ！！チーズステーキがあるじゃん！
それにする。それ、それー！！！

旅の最後だし、買い物のおさらい。
一人で買いに行ってみる。

楽勝に買えた。

あたし
「ざっつおーる」

店員に、もっと何か言えよって思ったくらい楽勝に買えた。
しかし、店員さんの顔が不機嫌そうだったなぁ。
朝だからか？もうちょっと愛想が良くてもいいんだけど。

あっ、飲み物忘れた………。
何が that's allだよな…。

まぁ、いいか。飲み物は別の場所で買える。
水を適当な売店で買う。

とりあえずベンチに座ろう。
MB達は反対側でハンバーガーを買っているみたい。
その隣の寿司コーナーはまだ開店してないみたいで諦めたんだな。

うめぇー。まじでうめぇー。

この旅で好きになった物リスト。

・サムエル・アダムス・ライト（ビール）
・ベーグル（サワークリームべっちょり）
・チーズステーキ
・ロイ・ロジャース・ハンバーガー（野菜もりもり）
・サブウェイ（日本のそれとはボリュームが違う）

これに、

・バッファローウイング（合計５０本は食べた）
・ピザ（ホットソースぶっかけ）

毎日、何かしらおいしい物を食べて、
あたしゃ、まじで幸せだったよ。
太った気もする。だから、どーしたっていうんだ。

飯を食べた後、搭乗ゲートの前でダラァ～っと待機。
視界に入った一人の女性が、
自分の事をカメラで撮ってる。
カメラを手に持って撮っているんじゃなくて、
タイマーにして撮影してた。
May I help you?　って声をかけてやりたかったが、
一枚で満足したのか、タイミングを逃した。
っていうか、それがきっかけで出会いにつながるかもね。
こんなC調な事を考えたりするのも、
もうすぐ日本の生活に戻されるからなんだ。
あぁ～、もうちょっといたかったなぁ。
帰ったら当分来れないんだろうし。

搭乗の時間。

入り口でお土産を受け取り、機内へ。

今度も窓際にしてくれた。
いいのに…　別に嬉しくないんだってば。

ぐっばい、あめりか（Ｔ＿Ｔ）

飛行機が飛び立ってしばらくすると、
スッチー達が飲み物を配り始めた。

あ、スッチーってさ、
なんで「客室乗務員」っていうようになったんだろ。

→客室乗務員　－　Wikipedia

ふむふむ、そういう事か。CAとも言うよな、そうだそうだ。

あたし
「おれんじじゅーす、ぷりーず」

MB
「日本語通じるよ」

あたし
「いいんだよ（ムッとする）」

CAは外人さんと日本人さんで、
あたしらの列は日本人のCAさんがたまたま来た。
すっかり“かぶれた”あたしは
覚えた英語を無理やりにでも使いたくてしょうがない。
そんなあたしの気持ちをMBは全くわかってくれてない。

機内食は忘れた。おいしい物を食べ続けてきたせいで、
機内食の味なんか、食べた瞬間に忘れた。

機内で楽しみにしていたのは、用意されている映画。
どれにしようかなー。「UDON」かぁ。

とりあえず見てみる。

うん、うどんが食べたくなった。ただそれだけの映画。
コニタンは可愛いい。

寝る。

起きる。

隣でケンカしてる。
一体、何回ケンカをすればいいんだろ、こいつらは。
しかも、結構聞こえるぞ。やめてくれよ。
あぁーぁ、最悪な奴らだ。成田離婚する奴らみたいだ。

フライト１３時間のどこでケンカしたのか、
たぶん残り４時間くらいだったと思うんだけど、
それからは一切会話をしなくなったMBとY子。

はいはい、帰ったらやってちょーだい。
そうだよ、やるのが一番じゃん。
帰ったら思いっきり“やる！”

あ、そうだ、そうだ。
“やる”で思い出したんだけど、
これは本当の話。
デイブんちでの三日目。夢を見たんだよ、すんげぇーエロい夢。
起きてすぐにMBに報告したんだけど、今やっと思い出した。
欲求不満ってやつでさ、もぉやんなっちゃったよ。
笑うしかねぇって感じ。

で、フィラデルフィアのホテルでもエロい夢を見た。
二度目はさすがに笑えなかった。
笑ってMBに報告したけどね。ははは。

そうだ…　デニスがエロDVDをくれたんだった…
帰ってから見なきゃだ。
モザイクあるのかなぁ。
デニス、あたしが欲求不満なんだろうって、
同じ男としてわかってたりして。なわけないか。
ただの冗談だよな。

あぁー、それにしても帰りの飛行機内で
ケンカするとは思ってもみなかった。
これじゃ、帰ってから飲みは行かないんだろうな…。
成田解散か。

成田に到着。
あぁー、帰って来ちゃったよ。

相変わらず１３時間のフライトはきつい。
（ほとんど寝ていたけど）
ジェット機って、もっと早くならないんだろか。

飛行機を降りて、荷物を取って、解散。

あたしは電車にしようか、バスにしようか迷った。
バスは家の最寄の駅まで走ってるから、
座れるし、そっちにしようかなぁ。

MBがバスの時間を見てくれた。
すぐに出発するバスがあるらしい。
おぉ！！それに乗る！乗る！！

MB達とはまた後で連絡する事にし、
あたしはバスで地元まで帰った。

とっても見慣れた景色になってくると、
あたしの旅はもう終わっちゃったんだって思い、
寂しい気分で一杯になった。

旅で覚えた英会話とか、
人に何かを伝える苦労だとか、
こっちじゃ出来ない事を忘れたくない。
でも、きっと忘れていっちゃうんだと思う。
寂しいけど、こっちで生活している限り仕方ない。

MBとY子には、言い表せないくらい感謝してる。
前回の旅でもそうだったけど、貴重な経験をさせてくれた。

おっと、バスが終点に到着したみたいだ。
よし、帰るか。
　
　
　
　
　
午後５時過ぎ。
まずは事務所に寄る。
おとーちゃまがいたので、お土産を渡し、少し話した。

家に帰って最初に思った事。

あたし
「この家、こんなに狭かったっけ？」

部屋に入ると、足元に違和感が…。
旅に持って行ったスリッパを履いてみる。
おぉ！！これ、これ。
家じゃスリッパなんか履かなかったのに、
２週間も向こうで履いていると、履いてないが違和感。
体も“かぶれて”いるらしい。ふーん。

K子に帰国メールを出す。
とりあえずお土産を渡したい。
まだ仕事だろうし、連絡を待つ間、ゴロゴロしていよう。
水玉んにもお土産を渡さなきゃいけない。
MBと飲むつもりだったのに、あいつらは帰っちゃったから
これから水玉んでも誘うか。

K子からメールが入る。

K子より受信
「え？もう帰国したの？明日かと思ってた」

だははは↓帰国の日をちゃんと言ってなかったあたしが悪い。
まぁ一応、ただいまです。

お土産だけでも渡しに行こうかとメールのやりとり。
土曜日にしっかり会うって事に決定し、
あたしは飲みに出かける。

その日、何を食べたのか忘れた。
（水玉ん、後で教えて）

帰国後、すぐに飲みに行けるあたしの体力。
気力とかそういうので旅も過ごしてきた。
自分の体にも感謝しなきゃだ。

水玉んに旅の事を聞かれたけど、
これを書くまで教えなかった。
なぜか文句を言われるが、断固拒否した。

んで、たらふく飲んで、旅行前と同じ生活に戻った。
明日からは仕事も始まる。
遊んだら仕事する。

　
　
　
　
　
　
次回、最終話「旅のまとめ」。

【→もっといろいろ読む】