EGOTOPIA

旅がもうすぐ終わる。後２日。
思い出した事をまず最初に。

フィラデルフィアまではレンタカーで来たんだけど、
そのレンタカーを借りる時の事。

レンタカー屋の受付。

国際免許を見せたり、住所を聞かれたり、
めんどくさい手続きをY子とMBはしっかりやってくれる。

受付のおねーちゃんに「ZIPコードは？」と聞かれた。

あたし
「え？番号あんの？」

MB
「え？」

２拍くらい黙るMB。

MB
「水元に？」

あたし
「あははは」

MB
「お前、ふざけんなよｗ」

MBの実家・葛飾区水元に郵便番号はあるらしい（笑）
ギャーハハハ

…とまぁ、あたしはこれから運転してもらうっていうのに、
ちょっかいを出さずにはいられなかったって事。

はいはい。

じゃ、つづきを。

気がついたら寝ていた前夜。
目が覚めると枕に囲まれてる。
あー、超気持ちい。

枕に埋もれているあたしをY子が激写しておいてくれた。
枕は沢山あった方がいいみたいだ。
これは自分の寝床の参考にする。
この旅一番のベッド。
今までは外人と一緒に寝る二段ベッドだったり、
硬いソファーベッドだったり、
正直、心地良い寝床じゃなかったせいもあって、
この日の朝は二度寝、三度寝をしちゃった。
あー、気持ちいぃ～～。

起きたくなかったけど、チェックアウトの時間が迫ってるので、
仕方なくベッドとお別れ。

朝シャン（古っ）

準備は異常に早いあたしなので、
多少ぐずってた朝だけど、すぐに間に合う。

部屋を出てチェックアウト。

レンタカーをホテルの正面に回してもらい、
「MBさん、お願いします」と出発進行。

まず朝食を食べる予定らしい。
車をどこかに駐車しなきゃならない。
路駐は論外。パーキングを探す。

が、

ホテルの近所にあるコンベンションセンターで、
モーターショーが開催中だったため、
ホテル付近の駐車場はどこも満車。
車社会だって事もあるんだろうけど、
それにしたってどこも空いてないって事は…。
仕方なく割高料金の駐車場へ停車。

MB君は運転中、割と文句をゴニョゴニョ言う人。
「たけーよ」とか「なんであいてねーんだよ」とか
文句言いまくってました。わはは。

車から降りて朝食。
今日はスーパーとフードショップが
一緒になったような場所で食事。

スーパーとフードショップ…
ん～、なんていうかさ、
食材も売ってるし、その食材を使った料理も売ってるし、
作ってある物はベンチで食べれちゃうって感じ？
説明しづらいので、勝手に想像しちゃってちょーだい。

あたしはその中にあるチーズステークス屋で、
チーズステーキを買った。
ざっと一回りして店内を見た感じだと、
そこのチーズステーキが一番人気に見えたから。

MBは寿司を買いに行ったようだ。
こっちの料理に耐えるのは限界だって昨日も言ってた。
米が食べたいんだろう。

Y子はあたしと別のチーズステーキを買いに行ったみたいだ。
なので、あたしは一人、順番を待って、
その間、メニューを見たり、
前の人がどういう注文をしているのか、
こっそり聞いて参考にした。
どうやら、「Green」というトッピングは
ホウレン草らしき野菜を煮込んだ物が
チーズステークスに挟まるらしい。
あれ、おいちそー。

あたし
「チーズステーキ　わん、うぃず　ぐりーん　とっぴんぐす」

適当に言ったら通じた。

何でも言ってみるもんだってのは、この旅で学んだ経験。

あたし
「あんど　こーく　わん」

合計＄７．２５。

この旅の“まとめ”で書くけど、アメリカのゴミ問題を考えたら、
この包装はとてもエコってんだよね。

あたしの注文したチーズステーキ。

Y子のがこれ。
Y子曰く、あたしのタイプは初めて見たとの事。

肉がこんなに入ってます。うめぇーんだわ、これが。
日本じゃ食べれないよなぁ、こういうの。

MBの買ってきた寿司。
寿司はおいしいって言ってるんだけど、
醤油が激マズみたいだ。
試食させてもらうと、うん、たまり醤油って感じ。
それも、風味とか旨味がないやつ。

スープフェチのMBはワンタンスープも買ってきた。
スープはおいしいけど、ワンタンがまずいらしい。

結果、

こういう残し方をした。

パンとか肉から逃げて選んだメニューなのに、
これを見ると、可愛そうになってくるね。

朝食後、歩いてフィラデルフィア観光。
「リバティーベル」を見に行くらしい。

日記
『またMBとY子がもめてる（最後のホテルにて）』
（たぶん、この日記を書いている最中の出来事をメモしたあたし）

「リバティーベル」は「自由の鐘」の名称で、
日本人でも知ってる人は多い（らしい）。
その鐘は「独立記念館」に展示してるということで、
そこを目指して歩いた。

歩いて１０～１５分くらいで到着。
中に入ると、空港並のセキュリティ…
ボディチェックや荷物検査…すげぇ厳重。

MBが言うには、ここでテロされたら大問題。
そりゃそうだ、アメリカの独立記念とその象徴が展示されている場所。
日本で言えば皇居とか、国の象徴を意味する場所を
攻撃されちゃったら大変だもんね。
おっと、MBとは結構難しい話もするんですよ。
バカっぽい会話ばっかりじゃないんだってば。えっへん。

厳しいチェックを抜けて、独立記念館に入る。

MB
「書いてあることがわかんない」
「３行訳すのに時間がかかるｗ」

あたしも同じレベルなので、
展示してある写真や説明をスルーし、
どんどん奥へ進む。

お！！あった、あった。「自由の鐘」

逆光…　奥のホビット族みたいなのはMB。

正直、「自由の鐘」観光はつまらなかった…。
大体さ、アメリカが独立したっていうけど、
君達、ネイティブ・アメリカンはどーすんだよって。
元々住んでた人たちを追いやって、
何がフロンティアスピリッツだ、リバティーだっつーの。

あたし
「何が自由だよな」

MB
「そう言えばさ、マンハッタン島ってさ、アメリカにやってきた人達が
インディアンから＄２５くらいと銃何丁かで買ったらしいよ。」

あたし
「安っｗ」

笑い事じゃないんだ。
そういう事をして、最初は侵略、侵略、侵略。
ヨーロッパの国々で土地を取り合ったりもし、
本国と都合が悪くなったもんだからって、勝手に独立。
独立戦争なんつーのは、名前だけカッコイイだけ。
ネイティブ・アメリカンの悲壮を考えると、
こんな場所、どーでもいいんだ。
あたしはアメリカの文化は好きだけど、
こういう所と歴史は大っ嫌いだ。

そんなわけで、「自由の鐘」を見た後は、
フィラデルフィア観光を続行する予定だったみたいだけど、
三人とも「自由の鐘」を見た後はテンションが上がらず、
「もういいか」みたいな感じで車に戻った。

今日は帰りの飛行機に乗る
ニュー・アーク空港の側で宿泊するらしい。
なので、フィラデルフィアからニュー・アークに戻る途中で、
どこかのショッピングモールによる予定が立ってた。
あたしにMBは「どこか行きたい？」って聞いてくれるけど、
「どこかある？」と聞きたいのはあたしなんだよね…。
ありがたいんだけど、希望を聞いてくれるのはさ。

で、MBが調べた結果、
東海岸で一番大きいショッピングモールに行く事になった。
４００店舗も入っている巨大なモールらしい。

出発進行！

フィラデルフィアの市内は大渋滞。
なかなか前に進まない。

後部座席のあたしは、町並みをぼけーっと見てた。
すると、こっちを指差してる外人たちを発見。

「あいつら、日本人かな？中国人かな？」

みたいな感じでこっちを指差してる。
珍しいんだろうなぁ。

車を走らせること１時間半。
目的地に到着。

到着したモールは、本当に大きかった。
中に入り、いろいろな店に入っては出る。
極端な安売りはしてない感じ。
そっかぁ、アウトレットで買っておいて正解だったなぁ。

とある雑貨屋に入った。
奥には“バイブレーター”が並んでる。
ふーん。ふーん。いくらだ、これ。
＄１９！　おもちゃ、おもちゃ、買うー！
即決してるあたしをY子が苦笑。
どこかに行ってしまう。
もう大人なんだから、そんなに照れなくてもいいのに。

あたしが買ったバイブ。
棒状じゃなくて、指に装着して使うタイプのもの。
５種類も先っぽのアタッチメントが変えられる。
後で写真をアップしよう。
日本じゃなかなか見ないタイプだったから、
おもしろ半分で買ってみた。
感想は…　のちほど（書くわけないが）

レジでバイブを買った後、
MBもこっそりバイブを買ってた。
…こっそり買うなよなぁ（笑）
あたしと目が合ったMBはニヤニヤしてた。
いやん、すけべぇな顔～。

あたし
「こそこそ買うなよ」

MB
「□□のお土産だよ」

弟のお土産だって言ってる。
あたしは絶対にお土産じゃないと思ったけど、
それ以上は突っ込まなかった。
いや、突っ込む物なんだけど、MBが買ったタイプは。

どこかに行ってたY子が戻ってきた。
MBが手にぶら下げてる怪しい袋をチラっと見てる。
もうバレたらしいが、そこには触れず。

六本木ヒルズでは大行列になってるアイスクリーム屋を発見。
うちのK子が食べたいって言ってたっけなぁ。
感想をお土産として持って帰ろう。

Y子も食べたいらしい。

MB
「ここで食っちゃえば？六本木じゃ並びたくないよ」

あたしも同意権だ。
なんでアイスごときに並ばないとならない。

Y子の頼んだやつ。うまかった…。
これならアイスに並んでもいいかも（笑）

Y子がアイスなので、あたしはシェイクにしてみた。
ミントの味が丁度いい。ふーん、これが食べたかったのかぁ。
そっかぁ、K子のやつ、絶対に悔しがるだろうなぁ。

アイスを食べた後、タバコ休憩。

ざっとモール内を見て回ったし、全部は見切れないので
そろそろ帰ろうかって話になる。
あたしも買う気のない買い物は飽きちゃうし、
その案に賛成。

（車、かっこよくね？）

車は空港に向けて出発。

途中、パーキングに寄って休憩。
「Roy rogurs」がある…食べよう（笑）

二度目のロイ・ロジャースハンバーガー。
挟み方が上手になってる。

（これ、MBの）

あたし
「お前のは貧相だよな。見ろ、俺のを」

MB
「うるせーんだよｗ」

肉はもういらないって言ってたくせに、
朝飯を残したせいで腹が減ってたのかな？

ハンバーガーにお好みのソースを好きなだけ入れられる。
マヨネーズとマスタード、ちょっとのテリヤキソース。

あー、ロイ・ロジャース、日本進出してくれないかなぁ。
「サブウェイ」とか「ロイ・ロジャース」とか
お気に入りになったジャンクフード達。
あたしはホットドックが大好きなんだけど、
ホットドックより、野菜がモリモリ入った
サンドイッチの方が好きなのかも。

パーキングに寄ったのは休憩が目的じゃなかったらしい。
走っている間、車の計器がおかしくなっていたんだとか。
まじかよ…
記憶が無い…　あたしはそんな事も知らず、寝てたらしい。

再出発。

街の灯りがとてもね　よこはま～♪　
ぶる～らいと　よこ～はまぁ～～♪

高速道路のランプがとっても寂しい。
そろそろ旅も終わっちゃう。

帰りた～っくない♪
飲み続けったい～～♪

空港が見えてきた。
本当にもう終わっちゃう。
思えば、細かい事をいろいろ挑戦したっけな。
２週間前、外人と“たこ部屋”に押し込められて凹んだ。
そんな事、随分前のように感じられるよ。

…　ぐすん

あたしが思い出に浸っていると、
前方車両の二人がなにやらもめている。

またかよ…

どうやらY子の予約したホテルは、
Y子の説明以上に空港から遠かったみたいだ。
それで迷ってしまったらしい。
複雑な道なため、グルグル空港の周りを回るMBの運転が
次第に荒くなっていった。こえぇーｗ

途中、ホテルで飲むための酒を買いに、
ニューアークの真っ暗な街の酒屋に寄る。
こえーんだ、これがまた。
ニポン人が一人で出歩いてたら、
絶対に犯罪に巻き込まれちゃうんだろうなって雰囲気の街。
街っていうか、居住地域っていうか。
その中にたまたまあった小さな居酒屋。
店内に入ると、「何、こいつら」って顔をされる。
ニポン人が入ってきたら、そりゃ珍しいんだろうなぁ。
普通、こんな所に寄らないもん。

ここでビールを６本購入。

ホテルに向かう。
迷いに迷った末、やっとホテルに到着。

MB
「あー、車を返す時、また迷うよ」

空港からは結構離れているらしい。
なので、MBがY子に意地悪な事を言ってる…。
そんな事言わなくてもいいのに…。
ちょっと意地悪なMBを友人として悲しく思う。

ホテルにチェックイン。
MBは怒ってるし、とっても疲れている様子…。
最後の夜なんだからさぁ～。
機嫌治そうよ～～。

部屋は最初に泊まった「DAYS INN」みたいな感じ。
もう慣れちゃっていちいち感想を持たなくなってる。

隣のベッドでMB達がコソコソと討論中。
よくもまぁ、ケンカしやがる奴らだ。

あたしはベッドの上で日記を書き始めた。
旅の日記も３９ページにもなった。
よく書いたなぁ。
これをエゴ用に書き直すのって
どれくらい時間がかかるんだろ…。
前回みたいに、人に話して終わりって事になりそう。

まぁ、そんな心配も、旅行前から、
水玉んが「絶対に書け」ってうるさかったので
ここまでなんとかたどり着いたわけだ。

あ、そうそう。

水玉んには、彼女が旅行に行く度にお土産をもらってるので、
あたしもお土産を買った。これはアウトレットモールで買った
カルバン・クラインのお化粧セット（？）。
日本でも売っていると思うが、
安かったし、まともなお土産を探していなかったのでこれにした。

この箱。かなりかさばる。
移動の度にこいつが邪魔で邪魔で仕方なかった。

あたし
「ちくしょう。●●（水玉ん）の土産が邪魔だ！！」

MB
「●●は関係ねぇーだろｗ　荷物多すぎなんだよ」

こういう会話を何度もした。

あたし
「ちくしょー、邪魔だなぁ。入らねぇよ」

MB
「だからさ、●●は関係ねぇーだろｗ」

あたし
「●●の事なんか言ってないけど（笑）」
「お前も邪魔だって思ってるんだろ？（笑）ｷﾞｬﾊﾊﾊ｣

フンとに邪魔だったけど、帰国後、しっかり渡せて何より。

うちのK子のお土産もかさばった。
ヴィトンの袋、ボロボロになってたしｗ

これがモールで買ったバイブ。アタッチメントが凄くない？
中央に電池があると思うんだけど、バイブを取り出してみると、
もうすでにバイブに電池が入ってた。
ってことは電池が６個も入ってるってわけで、
そっかぁ、「沢山楽しめよ」って事なわけだ。

買ってきたビールを洗面所で冷やす。
氷はホテルに常備してあるアイスメーカーで取ってきた。

MB達の話し合いが終わったらしい。
次は夕食の話をしてる。
ホテルの周りにレストランは皆無。
ホテル内にレストランが入っているんだけど、
そこはMBがNGらしい。

MB
「あんな狭いところで食事するのは嫌だ」

しかも、アルコールが置いてないらしい。
それはなぜなんだ。
旅の疲れをアルコールで癒す人がいるはずなんだけどなぁ。

酒がないとわかり、MBは酒が足りないって言い出す。
そうだ、そうだ、最後の夜なんだし、
もっと飲みたいよな。気持ちはわかる。
が、どうするんだい？

MB
「しょうがない。買いに行くか」

あたし
「わかった。じゃ、行こう」

MB
「お前はここにいていいよ」

あたし
「ついていくよ」

MB
「俺とY子で行って来る。待ってて」

さっきまで怒ってたMBは
機嫌を取り戻して、とってもいい奴になってた。
車で酒を買いに行ってくれるらしい。

あたしは待っている間、日記を書いたり、写真を撮ったりしてた。
デジカメの電池がついに切れた。
何十本も持ってきたのに…。もうこのカメラともお別れだな。
電池代を考えたら、新しいのを買うべき。
それはMBにも、何度も言われた事。

MB達は３０分くらいで帰ってきた。

ビールが追加。

つまみはピザを電話で注文する事にしたらしい。
サラダ、バッファローウイングも頼んでくれた。

Y子
「電話の人、英語があまり得意じゃないみたい」

そんな奴を電話対応においておくなんて…
まぁ、この国はそんな適当さが時として良かったりする。

２０～３０分後、ピザが来た。

部屋に用意されている注意書きのペーパーに、
ノックされても、誰が来たのか
確認して開けてくださいって書いてあった。
けど、Y子はあっさりドアをオープン。
ちょ、ちょっとーｗｗｗ

あたし
「あっさり開けちゃったよｗ」

MB
「お…」

まぁ、ピザ屋だったので問題なし。

食べるどー！！

あたしはこの旅で、一体何本のチキンウイングを食べたんだろ…。
まじで最高だよなぁ、骨付き肉。

かんぱーい！！！いただきまーす！！！！！

談笑、談笑、談笑。

旅の疲れもあって、テンションは高くないんだけど、
いろいろ旅の話をして盛り上がった。
MBとY子のケンカの数、数えてるんだよ！とか（笑）

んで、バタバタと寝る。
あたしが先に寝たんだっけなぁ。んー。

残す旅は後１日。
って言っても、もう朝になれば空港に行くだけ。
そして、再び１３時間もエコノミーとの戦い。

長かった旅日記も
“次回”と“まとめ”の２話分で終了です。

【→もっといろいろ読む】