っていうか、現在人が観覧中。いらっさいませー。

韓国・ソウルの旅 「アンニョンハセヨ」 【6】

2008年4月韓国・ソウルの旅 | Comment : 0 | 2008.05.02.Fri @ 8:18 PM

板門店の敷地内にある国連の施設
「ボニパス・キャンプ」の建物の前でバスは停車した。
ここで板門店の事や諸注意等を聞くらしい。

あたしはK子と一番前に座り、ガッツリお勉強スタイル。
まずは渡されたペーパーに署名。

20080502172432.jpg

緊急時、自分の身は自分で守れ、
責任取れないよ的な事が書いてあるらしい。

K子
「怖い」

あたし
「大丈夫だろ」

こんな署名、なんの役にも立たない。
ちゃんとした書類がコピーなわけないし。
K子たちは鉛筆で署名させられてる。
これがフェイクなリアル。

防護服を着せてくれたり、
短剣を一本持たせてくれた方が百倍リアルだ。

次にスライドショーを見た。
前回、いろいろ調べた資料に書いてあるような事が説明された。

で、それが終わりまたバスへ。いよいよ本格的な見学がスタート。

次にバスは板門店中心部の建物の前で停車。

降りてすぐの建物を通って、建物の反対側に出て記念撮影。

20080502172248.jpg

パシャリ

板門店のツアーにはガイドとカメラマンの同伴が義務らしい。

移動中、先頭のガイドさんはしきりに後ろを気にしながら

ガイド
「二列になってください」

とあたしらに言ってる。韓国軍の兵士も同行していて、見られている感じ。

写真に写っている赤い柱の建物へ登る。

ガイドさんが「あちらは北朝鮮です」との説明後、
写真撮影の許可が下りた。皆さん、一斉にシャッターを押す!!

んで、撮れたのがこれ。

20080425114042.jpg

キター!!!!

20080425114102.jpg

うぉ!!あっちかも見てる!!!
見られている!!!

ディオ
「見ているな、貴様ぁぁぁぁ」

って感じ。

北朝鮮人が見てる。不思議な気分。

ガイド
「あちらから見ているのは、北側からの観光客です」

あ!そっか。北朝鮮の人は来れないんだった。
韓国側からも一般の韓国人は来れないんだし。

理由としては、

板門店 - Wikipedia

板門店ツアー
板門店を訪れることができる(但し南側からは北朝鮮国籍の者、ロシア、中華人民共和国籍などの者は参加不可。韓国籍の者は特別の手続きをすることによって可能。在日韓国人の場合、韓国大使館発行の「在外国民登記簿謄本」を持参すれば見学が可能。在日朝鮮人団体は北側から訪問している)。韓国から来る場合と北朝鮮から来る場合とでは、手順などが異なる。2005年、一年間の参加者数は南側が20,000人強、北側が7,000人という(南側ガイドの証言)。

ここら辺を参考に。

なんだ、中国人か。不謹慎だけどちょっとガッカリした。

けど、この場所は、あっち側からロシア人が亡命してきて、
それを追っかけてきた北の兵士と、
警備をしていた南の兵士が銃撃戦をした事がある。

ソ連大学生越境事件
 
1984年11月23日、北朝鮮の板門店観光ツアーに訪れていたソ連人大学生が軍事境界線を越えて南(韓国)に闖入した。この大学生を追った朝鮮人民軍兵士が軍事境界線を越えたため、国連軍が攻撃し両者は衝突、韓国軍兵士1名と人民軍兵士3名が死亡した。

今、歩いている場所は銃撃戦のど真ん中だ。
想像していくうちに、怖さが膨らんでくる。
気軽に北の歌なんか歌って、エガちゃん化している場合じゃない。

↑撃たれるぞw

20080425114131.jpg

今度はこの辺に移動するらしい。
韓国軍の兵士が警備をしてる。

ガイド
「すみませーん。ここは写真を撮らないで下さい」

あたしが怒られたんじゃなくて、
移動しながら撮影していたおとっつあんが注意されてた。
列からはみ出して、バシバシやってた。
それはまずいだろw いいカメラを持ってたから
超撮りたくてウズウズしてたんだろうなぁ。
ここは撮りたくなるよ、うん。

建物や人を指指しててもダメ。
ガイドさんの話を聞きながらだと、
どうしても「あれ、あれ」ってやっちゃいたくなる。

今から、水色の建物の中に入るらしい。
建物はどう考えても国境(38度線)の上にあるんだけど、
中の区分はどうなってるんだろ。

ガイドさんの説明によると、
普段、北側がこの建物を使用していると、
中には入れないらしい。
なので、今日は割りとラッキーとの事。
交互に入ればいいんじゃないかと思うけどなぁ。
そういうもんでもないのかな。

んで、建物の中へ。

中央にテーブルが置いてあって、
そこの中心が38度線上。
思いっきりまたいで韓国軍の兵士が警備してる。
この中では領域の事は黙認されているって話だ。

20080502172341.jpg

わーい!北側で記念撮影だー!!

って感じじゃないけど、北側に入る事に成功。

韓国軍の兵士がサングラスを常備しているのは
北の兵士と目を合わせないように(刺激しないように)
するためのものなんだってさ。

っていうか、あたしとK子は中学校が同じなんだけどね、
十何年前に、こうして集合写真撮ったりしてるわけよ、
社会科見学だとか遠足とかで。
それがさ、30になってまた撮るとはね。
あの頃のあたしに言ってやりたい気分だよ。

20080425114856.jpg

ここでは韓国の兵士と撮影が可能。
全く動かないし、サングラスで目線もわからないから、ちょっと怖い。

撮影後、建物から出て、バスへ。
バスの中から撮影の許可が出たポイントでは、

20080425115557.jpg

建物と建物の間、少し段が見えると思う。
そこが境界線。この時は北の兵士が警備中。
韓国の兵士は臨戦態勢でそれを警備。
この任務は結構過酷だ。
休憩もちゃんとあるって話だけど。

この板門店の中では、北の兵士と韓国の兵士が会話する事があるそーです。
本当はダメなんだけど、黙認されているらしい。
何を話しているんだろね。

「ハンバーガー、美味しいんだぞ?」

とか言ってたら面白いんだけど。戦争になっちゃうかな。

バスは次の場所へ移動。降りて少し丘を登ると、
見えてきたイムジン川の向こうに北朝鮮。

20080425115852.jpg

黒枠で囲んだのが世界最大の掲揚台。
これじゃわからないので、こちら。

20080502172113.jpg

160mあるんだって。
昔は、韓国と北で旗の高さを競ったらしい。
割とくだらない過去を持つギネス。

で、このエリアは北の宣伝用の村で、
偵察兵力以外の民間人は誰一人として住んでいないらしい。
ちなみに、韓国側の非武装地帯にある村「自由の村」は
200人くらいが生活中。

20080425115923.jpg

黒ずんだ看板と柱。これが境界線の目印。地雷も沢山あるらしい。

次にバスが通ったのは、北と南が起こした「ポプラ事件」跡。

ポプラ事件
 
国連管轄で形式的なものだった板門店内の境界線を前面に押し出すきっかけとなった事件である。1953年の停戦調印以来、板門店の中でのみ、南北兵士の行き来が可能であった。
 
1976年8月18日、第3哨舎近くのポプラの木が大きくなりすぎ、北を監視するための哨所を隠してしまうので、国連軍が枝の剪定作業をしていた。これを知った朝鮮人民軍が数度に渡り作業の中止を要求、国連軍が無視して作業を続行すると、朝鮮人民軍のグループが国連軍の作業チームに殴り込みをかけ、これに対して国連軍も反撃した。国連軍のアメリカ将校、ボニファス大尉とバレット中尉が斧や棍棒で撲殺され、殴り合いにより国連兵と韓国兵それぞれ4人の計8人が負傷した。8月21日、国連軍は北朝鮮に作業の続行を通告し、1個中隊級の集団の護衛を受けながらこのポプラの木を切り倒した(ポール・バニアン作戦 見出しリンク参照)。
 
事件翌日の8月19日から北朝鮮と国連軍の間で会議が開かれた。アメリカは事件を重く受け、空母を近海に派遣、韓国軍も臨戦態勢をとり、北進の準備を進めた。この過剰反応を恐れた金日成は遺憾の意を示し、アメリカに謝罪した。
 
9月6日まで行われた会議によって北朝鮮側の提案で、共同警備区域内でも以下のように軍事境界線を引いて両者の人員を隔離する事を決定した。
 
・軍事境界線の標識として10mおきにコンクリート角柱(10cm四方・全高1m)の設置
・停戦委員会会議場の建物間に高さ10cmのコンクリート境界を設置(形は縁石に似ている)
・9月16日までに南北双方の人員の立ち退き
 
これ以降、境界標を挟んで南北両軍兵士が向き合うこととなった。特別の許可を受けた者以外、このコンクリートの境界線を越えることは許されていない。

かなり凄惨な事件だと思う。今はこんな風に傷跡を残してる。

20080425120623.jpg

切り倒された場所に慰霊碑。ここで戦闘が…。

20080425120708.jpg

ここは「帰らざる橋」

帰らざる橋 - Wikipedia

警備してないように見えるけど…、渡ろうとはふざけても思えなかった。

20080425120727.jpg

普段、写真を全く撮らないK子も興奮してるみたい。

20080502172306.jpg

朝鮮戦争に参加した18カ国の国旗が並ぶ場所での記念撮影。
もちろん敗戦後の日本の国旗はない。
そこら辺をK子に説明したんだけど、どこら辺まで覚えているか疑問。

バスはボニパス・キャンプにあるお土産屋で停車。
小さいお土産屋だったから、全員入ると大混雑。
買うものはないので、ひとまず先に店を出る。
なかなかK子が出てこないと思ったら、
お土産を何点か買っていたらしい。
板門店のお土産をK子が?

K子
「お金は使わなきゃw」

ははは…

板門店のツアー終了。バスの中で、
最初に書かされた書名は「お持ち帰り下さい」と返された。
やっぱり記念かよ、これはw

それと、3箇所で撮った記念撮影の写真の販売。
よくある感じの「板門店ブック」+写真って感じの本。
まず見本を見せてくれた。

K子
「きゃー」

あたし
「なんだよ、俺にも見せろよ」

K子
「いいよ、見なくて」

あたし
「あっそ、買えばいいんだもんな」


K子
「買わないで」

あたし
「なんでだよ」

K子
「変な顔で写ってる」

あたし
「記念だよ。絶対に買う」

写真が嫌いなK子は少し不機嫌に。
うるせーんだよ。写真ごときで。
あたしは嫌がる人をシカトして本を購入。

次は昼食。バスは板門店を出て、15分くらい走行。
昼は、オプション・ツアーに付いている「プルコギ」。

20080425140526.jpg

お店に着く。座敷にはもうすでにプルコギの準備がしてあった。

20080425130748.jpg

え? もう焼いてあんの? まじかよ。

肉が硬くなっちゃってんじゃないの? えぇ?

まぁ、オプションのコースなんてこんなもんだろう。
そういう事と割り切って、夜は豪華にしような。

あたし
「じゃ、食べよう」

K子
「凄いね、ここ」

鍋の周りは油やアクが沢山溜まってる。たしかに凄い。

小鉢の料理は食べ放題。
すぐ隣にワゴンでおかわりの台車が来てる。

キムチは前夜に食べた物と比べて
酸味も味わいも薄かったけど、それなり。
サンチュでモリモリ、ムシャムシャ食べた。

K子はタレが欲しかったみたいで、そんなに食べれなかった。
たしかに、焼肉のタレ、欲しくなる味付けではあるけど、
あたしはキムチとナムルでかなり食べれた。

夜飯もツアーのオプションだったら、
絶対に失敗していると思う。やっぱり個人的に動いた方がいい。
大連でも香港でもそうだったはずなんだよね。
飯がまずいっていうより、安いって事なんだと思う。

この後、ここで脱北者がライブを行う。
北から亡命し、韓国で歌手になった方のライブ。
このオプション・ツアー、かなりいい感じ。

脱北者さんはギターを弾きながら、

「イムジン川」
「君といつまでも」
「アリラン」
「乾杯」

4曲を熱唱。ビールを一本飲んでいたせいか、ジーンとする。
やっぱり歌はいいなぁ。

「君といつまでも」はお父さんがよく歌っていたそうです。
普段はそんなの歌えない世界。
酔っ払った時に身内の前で歌っていたとか。

(涙)

月曜スペシャルツアー【板門店トラベルセンター】に行ってきました! <ソウルナビ:韓国旅行情報サイト>

↑こちらの一番下にその方が載ってます。

プルコギの店は同じみたいだけど歌ってくれってる場所は違う。

自由の橋

自由の橋は臨津江を渡る唯一の橋。1953年に朝鮮戦争の休戦協定が締結された後に、戦争捕虜たちが「自由万歳」と叫びながらこの橋を渡ってきたことから、この名前がつけられたそう。2002年に50年ぶりに開放され、現在歩けるのは南側の83mだけ。その先はフェンスが掛かり、そこには訪れた方のメッセージがたくさん掲げられています。

そうそう、ここもトイレ休憩の時に寄った寄った。

ほいでもって、歌を聴いた後、バスに乗り込んでホテルに戻った。
バスの中では爆睡。

K子
「また寝てるよ」

あたし
「バスって眠いよな」

3時にはホテルに戻る。
そこからはK子と別々に行動する。
何しようかなぁ~~

あ、そうそう。あたしの駄文読むよりも、
こっちを読んだ方がこのオプション・ツアーの内容はよくわかる。

李'sファミリー満喫ソウルツアー(株)-韓国 観光

レポートっていうのはこうやるべきだよねw失礼しました。

つづく。

【→もっといろいろ読む】




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